組み合わさって生まれる、新しい『美しさ』~『裂き織り』のご紹介~
こんにちは、オーナーでない方のFです。
東京では桜が満開に近くなり、マジェルカの近くの井の頭公園の桜もとてもキレイです^^
一年に一度だけ、ほんのり可憐なピンク色の花を咲かせてくれる桜を見ていると、長かった冬が終わり、やっと春がやって来てくれたんだなあ、と少し嬉しくなります♪
最近知った桜トリビアですが、一般的な桜(ソメイヨシノ)は江戸の染井村の職人さんがエドヒガン系の桜とオオシマザクラを掛け合わせてつくったもので、そのうちの一本を選び抜いて接ぎ木で増やしていって、いま日本中にあるソメイヨシノは同じ木からのクローンなのだそうです!
日本人の桜に対する情熱、美への探究心は昔からすごかったのですね。
さてさてそんな桜と同様、古き良き日本文化から生まれた『裂き織り』について少しお話しさせていただきたいと思います。
日本で『裂き織り』が始まったのは江戸時代中期の頃、布製品が貴重だった東北地方で「ひとつのものをより長く大切に使いたい」という人々の工夫から生まれた織り方で、普段着ている服などが古くなってくると裂いて麻の紐などと一緒に織り直して掛け物や帯などに作り直したり、またそれが古くなると今度は全てほどいて子供を背負うための「おんぶ紐」などに使われていたそうです。
『裂き織り』は江戸時代の女性が毎日の暮らしの中で行う重要な手仕事でした。『ひとつのものを最後まで無駄なく使い切る』そんな古き良き日本文化から生まれた『裂き織り』は、昔から人々の生活を少しでも豊かにするために重宝されてきたのですね。
そしてそんな『裂き織り』の商品がマジェルカにもありまして、世田谷区にある「玉川福祉作業所」さんが作っておられます。
玉川福祉作業所さんで細かく織ってもらった裂き織りの生地を、丁寧な革細工をしている東大和市の「第二あとりえトントン」さんで加工したマジェルカのオリジナル商品。さまざまな色が織りなすベルトは同じモノが二つとない全てが一点モノ。普段の服装のアクセントに使え、個性的なオシャレが楽しめます^^
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こちらもベルト同様、個性的なデザインがとても印象的♪メカニカルなカメラに、ナチュラルな風合いのストラップがとても引き立ちます。色のパターンは様々ですが、私が特にお気に入りなのはこちらの紫のパターン!甘すぎず、それでいて柔らかな色合いは性別問わず、しっくりくるカラーリングだと思います。
浴衣など古着を裂いて、紐状にしたものを思い思いに織ったマット。
ひとつひとつにタイトルがついていて、作り手さんたちの想いが込められてます。
裂いた布は幅がランダムなため織った時に表面に凹凸があるのが特徴でして、マットとして使った時に足裏への心地よい刺激となってこれがヤミツキになります(笑)
布製品が貴重だった江戸時代に、人々の知恵や工夫から生まれた『裂き織り』。
古着を裂いて織って新しいものとなって生まれ変わる。異なるもの同士が組み合わさって新しい「美しさ」や「価値」を生み出すのは、異なる桜同士を組み合わせてソメイヨシノにが生まれたのとなんとなく通じるものがあるなあ、と思いました^^
日本的であり、個性的でもあり、そして優しい。そんな『裂き織り』の数々、マジェルカでぜひ触れてみて下さいね♪