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湘南の施設めぐり1

昨日は定休日を利用して湘南方面の福祉施設を巡ってきました。

ナビゲーターは、マジェルカに以前はラスク、今は陶器を置かせて頂いている
進和学園http://www.shinwa-gakuen.or.jp/の関連会社 研進の川下さんです。
川下さんはアンチエイジングな美人さんです!
逗子駅に到着しました。ちょっとした旅行気分ヽ(^o^)丿
ちなみに日本中の市区町村をローマ字順に並べるとZushiは一番最後。
なんでも一番は気持ちがいいですね!
「なんで一番じゃなきゃダメなんですか!」と誰かに怒られそうですが・・・
駅前で無事に川下さんの車に拾ってもらい、まずは「湘南の凪(なぎ)」の
「エイム」さんに向かいます。
さぁ、お願いしますね川下さん!
あれこれ車内でおしゃべりしながら向かいます。
あれ?この道さっきも通りましたよ・・・(-_-;)
交通整理のお兄ちゃんが早く行けって怒ってますよ・・・(=_=)
ドタバタ珍道中な感じでやっと到着。
(何かカバンをガサガサしながら歩いてるのが川下さん)
湘南の凪http://www.shounan-nagi.or.jp/pc/index.htmlは逗子を中心に様々な、
というよりあらゆる障がい者福祉事業を手がけている法人です。
エイムさんはその中の自閉症の方々の働く場を提供する施設。
自閉症の方に特化した施設というのは数少ないそうです。
ちなみに「湘南乃風」とは関係ありません・・・たぶん
こちらは現在はマジェルカとのお付き合いはありませんが、今後新たな自主製品
(こういう呼び方されています)を作りたいとお考えです。
そして木製品の加工機材をお持ちです。
一方私は木製のインテリア雑貨を店のアイテムに加えたいと考えています。
その私のアイデアを研進の川下さんが受けて早速繋げて下さった結果の訪問です。
ところで、このエイムさんに限らず、多くの福祉施設では新たな仕事を求めています。
でも、一体何をすればいいのか悩んでいる施設が多いのが事実。
実際マジェルカにもそういったご相談をされてくる施設さんが増えています。
マジェルカではオープン以来、施設で既に作られている良い製品を探し出し集めて販売して
きました。
まだまだ見つけられていない施設の製品もありますが、それ以外にもマジェルカだから出来る
新たな製品づくり、そして仕事づくりといった事にも積極的に関わっていければと考えています。
ただ、モノ作りに関していえば、福祉施設では決して得意ではない部分も多くあるのが事実。
例えばその一つが生産体制。
効率よく多くのモノを短時間で作る、というのは比較的苦手な部分。
とはいえ生産効率を上げる為に彼ら障がい者の事を、都合良く思い通りに動かせる歯車に
仕立て上げるなんてとても出来る芸当はではありません。
そこの部分で健常者(障がい者に対してこう言いますが健常ってなんでしょうね)のレベルに到達させるのには無理があるでしょう。
では彼らはその健常者よりもただ何かが欠けているだけの存在なのでしょうか?
事実、厳しい言い方ですが現代社会の多くの分野ではどこまでいっても健常者には劣り、障がい者の割には頑張ったね、のレベルがせいぜいかも。
けれど別の土俵に乗せれば健常者にはとてもとても太刀打ちできない様な何かをどうやら持っているようですよ。
それは必ずしも形となって見える部分ばかりではないよう・・・
彼らの特性を見極めて、方法に工夫をしたり、ルールを作ってあげたり指針を示してあげれば
彼らだからこそ持ち得るエッセンスを取り入れた魅力ある製品を作る事が出来ると考えています。
そしてその事はこの日この後の行程でも少しハッキリしたのでした。
おっと!最初の訪問先の玄関をくぐる前からエンディングムードになってしまいました・・・
実はエイムさんでは写真撮り忘れて玄関だけ、だから文字だらけです・・・
施設長とお話して、今後の予定として、まずは私が欲しい製品のモックアップを作って
持ち込み、それを実際に利用者さんが作るとなると想定されるであろう課題や可能性
を検討しましょうとなりました。
受け入れ態勢はバッチシ!(≧∇≦)bを感じて後にします。
まずはアタシがやらねば!ムムム・・・
ねぇ、お腹空きました川下さん!
という事で連れて行ってもらったのは進和学園さんが運営するともしびショップ。
ともしびショップってのはなんでも神奈川県内に49か所ある、障がい者が働いたり
福祉製品を売ったりする売店や喫茶店。
その一つを進和さんが運営してます。
恋人たちの聖地(?)湘南平の駐車場のすぐ脇。
大磯の海が見える景色の良い高台にあるのでお近くにお越しの際には是非!
店内ではおばチャン達とゆるーいコミュニケーションしながらのまったりタイムを過しました。嫌いじゃないですこういうの。
外でもまったり
ここまでで今日の行程をだいぶタイムオーバーしてしまってます!
お次の目的地の進和学園&研進さんへ向かいます。
すっ飛ばして到着。
進和学園さんは設立50年以上のかなり歴史のある障がい者福祉施設です。平塚を中心に10以上の施設を運営しているかなりでっかい法人さんです。
その中の中心とも言える進和ルネッサンスという施設がこれ!
ドーン!
もうどこかの近代的な工場とか研究施設の様です。
ここが凄いのは、あの世界のホンダの仕事を直接の下請けとして受注しているという点。
ホンダ関連の仕事をしている工場はそれこそ星の数ほどあっても直請けというのはそう多くは
ありません。
しかもそれを障がい者が働く施設としてですよ!
うーん、ここにはドラマチックな話がありましてね、創業者の一族の方に、ホンダに勤めていた際に本田宗一郎氏より大変に目を掛けられた方がいらっしゃって、その後退職して当時は
まだ小さかった進和学園の施設運営に身を置いた後に、その運営に苦労している事を人づてに
聞いた宗一郎氏から「だったらうちの仕事をしなさい」とオファーを受けたのが始まり。
そして当時は福祉法人が直接そういった仕事を制度上請け負う事が出来なかったので生まれた
のが関連の株式会社研進だという事です。
「研進」ってしっぶい名前~(スミマセン・・・)とずっと思ってましたが、本田技研の研と
進和学園の進を併せた愛のあるネーミングなのでした。
ただ、今は自動車関連の仕事だけでは厳しいのが実情なので新たな仕事づくりに取り組んでいらっしゃる。
そして研進さんがその先陣を切っているわけです。
その中で川下さんもマジェルカの様な豆粒の様にちっさな店にも一生懸命に関わってくれている
のでした。
実際、施設内ではホンダ関連以外の仕事も色々とやっておりました。
その一つ、相州ダルマ!
民藝好きの私はダルマにくぎ付け。ダルマ万歳って感じです。
相州ダルマってのもあるんだぁ~と関心。
それでもやはり親玉は群馬の高崎なのね。
スミマセン・・・
左右のダルマさん、ホントは目無いのにイタズラ書きしたのはアタシです(>_<)
真っ白なキャンバスを見ると何か描きたくなる病気があるもので・・・
こちらではコーヒーのハンドピッキングもやってます。
なんてったってハンドでピッキングですよ!
進和学園ではマジェルカが名前の由来を頂戴した(HPトップページ参照)生態学者の
宮脇昭先生の指導の元で “いのちの森づくり”という活動も行っています。
http://www.shinwa-gakuen.or.jp/inochi_no_morizukuri
残念ながらこちらの時間が無く、今回は詳しく畑など案内して頂く事は出来ませんでしたが
(研進の出縄社長はじめご案内下さった皆様、あわただしくて申し訳ございませんでした、
そして有難うございました)
帰り道の車窓からは苗畑で作業中の皆さんを目にする事が出来ました。
さよ~なら~(T_T)
また今度はゆっくり来ますね~
車内で川下さんから伺うと、進和さん、例のホンダの受注事業で以前、数ある直請け事業体
福祉施設とか関係なく)の中でもミスが少なく納期も守れる工場としてコンテストで一番
になった事もあるそう!
これも、先ほど述べた彼ら障がい者が持ち得る力の一つを上手く活用した成功例ではないか
と考えた私でした。
一気にこの一日を書き上げるつもりでしたが長くなりました。そしてこの後まだ2か所、濃ゆくてとても端折って書ける内容ではないもんで続きは又次回!
ここまで気長に読んで下さった皆様、有難うございます!
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