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湘南の施設めぐり2

我ながら味も素っ気も無いタイトル付けたなぁ・・・と思いつつ変えるのも変なのでそのままパート2としてその後の行程へ。

 

進和学園さんのダルマ、じゃなかったホンダ(こっちがメイン)の部品製造を請け負っている“しんわルネッサンス”を後にしてもう一か所進和さんの就労支援施設である“進和職業センター”へ向かいました。

 

平塚といっても海からは遠い秦野の山裾でございます。

 

こちらはルネッサンスとはうって変わって、古びた、ぢゃなかった!歴史を感じさせる工場といったたたずまい。

以前はホンダの仕事をこちらの施設で行っていたそう。

 

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さすが七夕祭りで有名な平塚

 

ちなみに我が家には昔々平塚の七夕祭りですくってきた(“救って”ではありません”掬って”ですよ浦島太郎じゃあるまいし)ミドリガメ2匹がすくすく必要以上に育ち、今では90cmのデカイ水槽に巣食っています。ププッ(*≧m≦)

 

この商業センターで私が関心あったのが陶器の製造現場。

マジェルカにも最近入れさせてもらいましたが中々面白いモノを作っています。

 

陶芸をやっている施設さんは多いですが、その中には、その方がその時タマタマ作った一点モノ的な品も多いようです。

 

ここで、ちなみに福祉施設でのモノづくりは一般企業と違って、単に販売を通じて収益を得る事だけが目的ではありません。時にはそれ以上に重要な要素も含まれています。

例えば作業や仕事に関わる事による生きがい作りやさらなる能力開発、又は抱える症状によってはその状態悪化の抑止・・・

私は福祉の現場に身を置いた訳でもなく学習も足りないのでまだまだ浅い認識ですから、より詳しく知りたい方はより詳しい方に聞いて下さいな。

 

えーと、なので、販売を主な目的にせずに、作品展で出品するには一点モノでも良いですし、作家作品を置くようなショップであればそういったモノでも良いのです(ただしそう認められればの話ですが)が、マジェルカでは基本的に(今後イベントとしてはあるかもですが)一点モノは置きません。

 

“作家”ではなく“工人”の作った“作品”ではなく“製品”として「日用の品」を置きたいと考えています。

 

けれどそこは手仕事なので一つ一つに歪みがあったり図柄が違ったりはあります。

それが魅力です。

でも一点モノではありません。

 

またしても見学先を放っておいて話が横道に・・・

 

はい、そうです。陶器つくってますよここでは。

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さすが平塚!かまぼこの型です。

 

嘘です。陶器の型です。

ここでは型押しして可愛らしい陶器を作っています。

 

まずは延ばして
(向こうのカメラ目線の方、ずっとニヤニヤしながら出番を待ってますよ)

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型とおり切り抜いて

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押し型で成形して。(さぁ、やっと出番ですよ、頑張って!)

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って感じの流れ作業で作ってます(゜o゜)

チームワークです♪

 

こちらではなんと“兵馬俑(へいばよう)”の注文もお受けいたします。

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嘘です(-。-)y-゜゜゜

 

今すぐのアイデアではないですが、マジェルカでもオリジナルやお客様からの注文を受けて依頼してみたいと思いました。

(お受けして頂ければですけど)

 

さぁ、いよいよ今日の最後の訪問先となるstudioCOOCA(スタジオ クーカ)さんへ向かいます。

studio COOCAのHP⇒http://studiocooca.com/cooca.html

クーカは障がいのある方が自分達の得意な事、好きな事を日々の創作活動として行うアートスペースです。

 

最近になってクーカグッズもマジェルカのレパートリーに加わりました。

そしてクーカさんにはつい先日西荻窪までお越し頂き、マジェルカで紙芝居を演じて頂きました。

その時の記事はこちらhttp://blog.majerca.com/?eid=49

 

今回はせっかく平塚に行くのでクーカさんには是非とも訪れてみたかったのです。

 

実は、マジェルカをオープンするにあたって製品の仕入れ先を探してる中で目を付けながらも、バタバタしてるうちにある程度の製品が集まったのでそのままお願いする機会を失っていたのです

そして10月に都内でクーカさんのイベントがあると知り、そこで秋波を送った結果お付き合いが始まりました。

 

その中でウチとしても嬉しかったのが、福祉製品というカテゴリーなら何でも置くというタイプのショップには出したくないという考えをお持ちで、お忙しい中で店をわざわざ見に来て下さり、この店ならという事でお付き合いをさせて頂けるようになった事です。

 

それって自分達の作るモノに対して、ひいてはそれを生み出すスタッフに対しての姿勢に本気度を感じます。

 

そしてきちんと店に足を運んで下さるというのは扱う側の店に対しても誠実な事だと思います。(ホントは当たり前なのですがそれが分からない方もたまに・・・)

 

え?別にそんな難しい事考えてないけど・・・と言うかもしれませんが、ここはこういう事にしておきましょう!

 

研進の川下さんもお互いの施設がせっかく近所同志なのでお付き合いをしたい、という事で一緒に伺いました。お蔭でこの日はずっと川下さんとドライブです♪

 

到着!

建物の佇まいから施設っぽくないビルです。

入口を入っても受付けみたいなものは無く、勝手に入っていくといきなりメンバー(クーカでは利用者をこう呼んでいます)さん達が広いスペースで大勢活動されているのに出くわします。

ちょっと最初は面喰らいます。

 

あっ!この間マジェルカに一緒に来てくれたメンバーの方だ!

「おーい!覚えてる~?」

「おっぼえてるよ~」バンバン(と肩を叩かれる)

「あれ~後ろからいきなり肩もんでくれてんのは一体ど~な~た~?」

中にズイズイ入って行くにつれて色んな人にもてあそばれてます私・・・

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奥に行ってようやく北澤さんを発見。

川下さんとお引き合わせして、では早速施設内を見学させて頂きましょう。

もう自由に勝手に見てって感じです。

 

歓迎のダンス(?)です。

CCレモンの音楽に乗ってフリフリです。

左が先日も紙芝居で皆さん連れてきて下さった副施設長の北澤さん。

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一人一人の手元を覗き込むと素敵な作品を思い思いに作っています。

首からカメラぶら下げていながら、行く先々で利用者さんと絡むのが楽しかったり翻弄されたりして、ついつい写真を撮る事を忘れる私には容量の大きなメモリーカードは不要です。

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チラッと目をやると、先日マジェルカにもお越し下さった施設長が作業テーブルの隅でメンバーさんに紛れ込んで何か話しながら一緒にやっています。

邪魔してもいけないのでご挨拶は後にして上のフロアーに上がってみましょう。

 

うわっ!不愉快印のキャラメルポップコーンだ*1

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これを食べるのが今回の目的のメインといっても過言ではない???

以前にあるきっかけで食べて以来ファンになったキャラメルポップコーン♪

 

階段の途中にはこんな可愛い看板も発見

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ますますテンション上がって三階に到着。

なに?ココ

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そう、ここはクーカの裏組織「株式会社不愉快」です。

最近ツイッター上でここのとあるメンバーがつぶやくアカウントとよく絡んでいます。

実際に会うのは今日が初めて。

 

お邪魔しまーす!

 

カエルに亀甲縛りを施しているのがツイッターで絡んでる礼名さん。

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お互い照れくさい感じで改めてご挨拶。

 

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凄くないですかコレ。礼名さんの作成途中の作品

木の枝とかで作ってて表面にマツボックリの鱗を一枚づつ貼ってるんですって。

完成が楽しみ!

 

あれ、ソファーでごろりとしてるのは紙芝居のさやかさん。

その節はどうもでした<(_ _)>

 

あっそうだ、不愉快印のキャラメルポップコーン欲しいんですけど((((o゚▽゚)o)))

え、今日は無い?

まぢ?

 

右奥の彼が中華鍋だかフライパンで作っているそうですが体格がいいので詰め寄る訳にもいかず今回は断念・・・

 

ん?背後に視線?

!(◎_◎;)!!

 

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川下さん、早くここから逃げましょう・・・

どうせポップコーン無いし・・・

 

先ほどの一階の大部屋では居心地の悪い人達がここに集まっているという事。

ちゃんと中尾さんという、とりまとめ役のスタッフもいらっしゃります。

きちんとそういう居場所を用意してあげるのは大切なんですね。

皆でいつかマジェルカに遊びに来てくださいね~

 

さて、二階の事務室に降りると原田芳雄似の施設長がいらっしゃいました。

改めて先日の紙芝居のお礼と、川下さんをご紹介させて頂きます。

すると施設長、わざわざお話させて頂く時間を取って下さいました。

 

なんとその後おそらく2時間以上、時には北澤さんも混ざって頂きながらお話をさせてもらいましたよ。

メンバーをほったらかすという言い方をされてましたが、メンバー各個人の特性を発揮させる為に、こちらから押し付けるのではなく、本人がやりたい事をやらせるという方針。

 

とはいえ、決して本当にほったらかすのではなく、活動のフィールドを与え、(これが、「これしかないからこれをやりなさいね」とか「きっとこれしか出来ないでしょ」ではなく、「こんな事やあんな事もここにはあるけどアンタ何する?」というのがクーカのやり方)

 

さっきの不愉快事務所じゃないけど可能な範囲で個別の対応の環境を整えたり、過剰なフォローではないけれどスタッフが個々のメンバーに適度に関わりながら彼らの持つ、そして、健常者には決して持ち得ないモノを開花させる為の活動をされていると認識しました。(例えばあの面白い紙芝居もさやかさんだけではなくて北澤さんが関わって皆さんを楽しませるモノに仕上がっているのです)

 

彼らは我々健常者が太刀打ち出来ないとんでもないモノを持っているんだ、という事を施設長は強くおっしゃっていました。

 

他にも色々話しましたが、クーカの施設長さん、見た目の割に(すみません!)色々と今後の展開の事を深くお考えです。その一つは地域の福祉施設間の連携も模索していらっしゃっいます。

 

福祉施設は横の連携が弱いと多くのところで耳にします。

それぞれ得意としている分野、逆に弱い分野がある中でそれはとても無駄でもったいない事。

特にこの湘南、クーカさんという他には決して多くは無いアート活動に特化した事業を行っている施設を抱えているのなら、何か面白い事がきっと出来そう!

 

今すぐ具体的にどうこうではなくても模索していきたいと施設長もおっしゃいました。

マジェルカがもし何かお力になれるのなら、というより面白そうだから関わらせて頂きたいとお伝えしてクーカさんを後にしました。

 

いやーしかしこの日は密度の濃い一日でした。

もうすっかり夜です。

 

一日中案内して下さった研進の美人な川下さんには本当に感謝いたします。

(感謝の気持ちとして、“美人”をもう一回足しときました)

又、この日お会いした皆様方、楽しい一日をどうも有難うございました。

 

お知らせ!

12/27(火)

studio COOCA 年忘れパーティー「YUKAI de NIGHT 2011」

 

http://studiocooca.com/news/index.html

 

私もラッキーな事に定休日なので行きたいと思っています。

皆様も是非!

 

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