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うらやすガラスさん

こんばんは、藤本です。

 

いまさらですけど、マジェルカってやっぱりコレだよなと思える良い機会があり書いてみました。

 

昨日は岡山にある「うらやすガラス幸房」のSさんがマジェルカに来てくれました。

 

東京で救護施設に関する研修のための出張にあわせて時間をつくって足を運んで下さったとのこtおですが、事前のお電話ではいつもの元気な岡山弁で「マジェルカさんに行くのがメインの目的ですけ!」と。

実際、出発前もマジェルカ、マジェルカばっかり言っていて周囲から「研修に行くんですからよっ!」とお叱りを受けたそう(笑)

 

(ついでの!?)研修が終わり夕方に吉祥寺に着いて一通りマジェルカを見て頂き、アレコレとお買い物もして下さって(ありがとうございます!)

定休日だけど、うらやすガラスのSさん来るなら、とスタッフのナベとMもわざわざ出てきて吉祥寺の街で一緒に食事へ。

 

私自身は岡山のうらやすガラスさんへはこれまで2度ほど、Mも今年の夏に家族とお邪魔してますが、こんなじっくりゆっくりお話しする機会は今回初めて。

 

でも、私にとってうらやすガラスさんはひときわ思い入れが深いお相手なのです。

 

7年前にマジェルカを立ち上げた時から今日までずっとお付き合いをさせて頂いています。

 

昨日もSさんから改めて「どうやってウチを見つけてくれたんですか?」と聞かれました。

ウチを今支えてくれているスタッフのナベもMも知らない事、というか話してなかった事。

 

それは決して偶然ではありませんでした。

マジェルカを始めるにあたって、どうしても商品バリエーションにガラス製品が欲しい、出来れば吹きガラスをと思って、探した結果辿り着いた相手だったのです。

 

今ではうらやすガラスさんもinstagramで、写真がむっちゃ上手なスタッフUさん(いつもコメントありがとうございます!)が本領発揮してうっとりするようなガラス製品の画像を目に出来ますが、当時はそんな発信する側にも見つける側にとっても便利なツールはありませんでした。

 

そんな中、探しまくってうらやすガラスさんがアップしていたブログやホームページなどをやっとのことで見つけてガッツポーズしたのを、昨日話しながら思い出しました。

 

・・・彼らと積極的に関わらずに生きてきた私があるきっかけから、障害のある方々が作るモノに素敵なモノがある事、そんな事を意識すらしたことなかったのに知った時、しかもそれらの事実が、世の中見渡しても一般的にはほとんど知られていないそれらを見つけた時に感じたのは、まだ誰にも見つけられていない宝物を発見したという興奮でした。

 

「やばい!コレ早く手を付けないと誰か他の人に見つけられてしまう」

という興奮のままに始めてしまったのがマジェルカだったのですが、その無謀な衝動に拍車をかけた一つの相手がうらやすガラス幸房さんでした。。。

 

あるきっかけから始まった好奇心から調べ始めたけれど、今思えば最初は「障害者が作ってる割に・・・」という目線で見て「コレすごい!」とか思えていたし、周りからもそう思われるモノで十分だと考えていたのが、本気で探してみると思っていた以上に面白いアレやコレが見つかる日々。

 

そうすると段々調子に乗って障害者でも「もしかしたらこういうのもやってたりするんじゃないの?」って目で探し始めての吹きガラス製品探し。

 

そしたら実際に見つかっちゃったもので、その結果、障害のある人でも、色んな事出来るんだ、大概のモノは探せばやっている人たちを見つけらられるんだっていう変な自信が出来てしまったマジェルカなのです。

 

こんな変な自信を私に植え付けてしまったのはうらやすガラス幸房さんだったのです。

 

とはいえ、そんなうらやすガラスさんも最初は、福祉関係の団体でもないのに「福祉雑貨のセレクトショップ」とかいう当時聞いた事もない事業の胡散くささ、しかもその頃は積極的に情報発信なんてしてもいないのに東京から見つけてきて岡山まで会いに来るという事で、かなりマジェルカというか私に警戒心をもっていたそう(笑)

ひどい話ですが詐欺かもなんて話も出たとか(涙)

 

それでも工房にお邪魔した私を当時のご担当のSさん、今のSさん(ややこしい!)暖かく迎えて下さいました。

その時のお話しを昨日はして下さったのですが、「取引を目当てに工房に来られる方はのほとんどは並んでいる製品を見て行かれるのが、藤本さんは製品よりも作っている人たちや作業の様子をすごく興味深く見てくれていたのがすごく印象に残った」と言ってもらいました。

 

自分の行動ではありますが、マジェルカにとっての原点を改めて思いださせてもらい、今でも自分はそうあり続けらているのか、そして今、マジェルカに関わってくれている皆がそういられているのかなということを考えさせられました。

 

今ではあちこちでも人気の出てきたうらやすガラス幸房さんですが、こんな私たちマジェルカのことを大事に思って下さっていて、いつも新しい製品や新たに吹く新色などを第一にお知らせくださっています。

 

昨日も新しい製品の提案をお持ちくださいました。

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ハート型の器のセットです。

 

吹きガラスというのは、今日は青色、明日は黄色というように簡単に炉で溶かすガラスを変えられず、うらやすさんでは限られた2つの炉を回しているので、その時々で炉に入れて吹くガラスの色が変わのは数ヶ月単位になります。

 

今は数年ぶりに赤色を入れて吹いていますが、次に赤い色を吹くのはいつになるかわかりません。

マジェルカで7年お付き合いしていて赤色は始めてかもしれません。

 

しかも、ご存知の方もいるかもしれませんが、ガラスで赤色というのは金を混ぜるために貴重なのです。

(ittalaなどでも同じ形の製品でも赤色だけは価格が異なったりします)

 

今吹いている赤でこそ映えるこのハート型の器、それこそ今しか作れない貴重な品なのですが、うらやすさんでもマジェルカでもどれだけ売れるかわからずに大量の在庫を抱える事は出来ないけれど是非自信作として作りたい、お届けしたいジレンマを抱えています。

どなたかご注文下さる方いらっしゃればご連絡、是非お待ちしております

 

 

昨日のうらやすガラス幸房さん、数週間前には同じくマジェルカ創業時からのお付き合いを続けてくださっている福岡の「工房まる」のIさんとの時間。

 

7年の間に変わった事、変わってしまった事はあるのでしょうが、大事にしたい相手と大事にしてくれる相手を通してこそ、マジェルカの原点として変わりたくない事、大事にしたい事を改めて思い起こさせてもらえる機会が今また増えているような気がします。

 

原点回帰

 

そしてまた今年最後に私にとってそんな機会の一つにもなるのかな。

来週12/13〜12/18

京都のSWING(スウィング)さんの展示会です。

「親の年金を使ってキャバクラ」

https://www.facebook.com/親の年金をつかってキャバクラ-SWING-EXPO-186046878745622/

マジェルカもサブステージとしてご協力、そして12/15(土)にはトークイベント。

 

きっと面白い話が聞けます。

 

要予約なので是非お早めに。

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